柏葉会ホームページ開設 お祝い
2010年6月
日本マクドナルド株式会社
代表取締役会長兼社長兼CEO
原田泳幸
|
このたびは、柏葉会・佐世保南高等学校同窓会のホームページ開設、誠におめでとうございます。
私の南高時代は遥か昔、40年以上もさかのぼることになりますが、様々な思い出が甦ります。 クラブ活動では吹奏楽部に所属し、本格的にドラムと接することができたこと、また、校内水泳大会でアンカーを務めたこと、烏帽子岳までのマラソン大会など、懐かしい記憶ばかりです。 いま思えば、私は大変生意気な生徒だったと思います。ただ、数学や物理など、得意分野に関してはとんでもなく勉強しました。一年間、学校から帰宅したらすぐ寝て、その後徹夜で勉強するという、猛烈な勉強の時代も経験しました。そうかと思うと、勉強そっちのけで音楽に熱中し、先生と衝突することもしばしばありました。将来はミュージシャンになりたいと思いつつ南高を卒業しましたが、音楽だけで食べていくのは大変難しいと知り、エンジニアの道に進み、現在はどういう巡りあわせか、外食産業の経営者という立場で慌しい日々を過ごしています。
さて私が常々社員に対して言ってきたことがあります。それは「非常識を常識に変える、出来ない理由にこそチャンスが潜在する」ということです。同じ行動には同じ結果しか生まれません。違った結果は違った行動にこそ生まれてくるものです。そのために勇気をもって自ら変化し、変革を起こすことが必要です。世の中を見渡しますと、企業業績や雇用情勢は依然として回復の兆しが見えず、厳しい経済環境にあります。佐世保経済も同様であると聞いています。グローバル化の波はこの未曾有の経済環境を引き起こし、佐世保のみならず長崎県にもその変革が迫られています。
佐世保は異国文化を受け入れた大きな度量の町です。その自由な雰囲気は、おおらかな人柄、実直な性格という人間性を育んできました。それは南高の校風にも通じています。その校風は南校の人材力となり、これまで日本全国に優秀な人材を輩出してきたことに繋がっています。しかし今は、国際競争力を身につけ、世界に通用する優秀な人材を送り出すことが急務です。これからも私自身、南高は勿論、長崎県立高校の一OBとして、微力ながら日本の将来を支える若者を育て、その成長を応援したいと考えています。同時に、南校の先生方や親御様にも“時間”や“情熱”を大切な人材に惜しみなく投資し、若者の成長を見守っていただくことをお願いしたいと思います。大人たち全員で若者を育てましょう。
最後になりますが、今後の佐世保南高等学校、および柏葉会の益々のご発展を祈願しており ます。